商品部門特集⑫ 大手商社「エネルギー部門」の現状と今後の重点施策(後)

原油・ガス価格が下落したものの、一過性利益や操業堅調により5社中3社が増益

    【住友商事】
    国内電力小売およびガストレードが堅調に推移したほか、海外IPP・IWPP事業でアジア・欧米事業における収益が増加
    - 福島県で国内最大の陸上風力発電所が商業運転を開始したほか、エジプトにおいても陸上風力発電所が早期完工した住商
    - バイオエタノールの製造販売会社やバイオガス・e-SAF事業の合弁会社を設立するなどバイオマス関連で進捗があった住商
    - インドで再エネ由来の電力供給事業会社を設立したのみならず、米国・アラスカにおけるCCS事業性調査を開始した住商
    【丸紅】
    エネルギートレーディング事業やLNG事業等が減益だったもののカタールLNG事業終了に伴う一過性利益などにより増益
    【油価見通し】
    全社が価格下落を予想する25年度原油価格見通し

    「資料」
    表1 大手商社「エネルキー部門」の25/3期連結業績
    表2 大手商社「エネルキー部門」の人員
    表3 大手商社「エネルキー部門」の主要な関係会社

    Spot
    ○役員・執行役員の状況①
     地方国公立大学なと出身校の多様化かみられた大手商社の役員・執行役員の出身校
    ○三菱商事が秋田・千葉県沖3海域での洋上風力発電事業からの撤退を発表 想定超えるコスト増で収益性確保困難に
    ○15年4月より多彩なテレヒCMを制作・放映してきた豊田通商か新CMを公開

    Voice
    ☆サーモン養殖事業を新規取得するほか、大手水産加工会社と資本業務提携を結んだ三菱商事
    ☆豪州におけるガリウム生産開始に向けた共同調査を開始した双日

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