大手商社のリスクマネジメント体制(後)

カントリーリスクへの対応強化でトランプ政権が招く不確実性へ備える各社

    【伊藤忠商事】
    地政学リスクの高まりを受けて、ロシアやイスラエルのエクスポージャーを速やかに把握する体制を確立
    - 社員の“記憶に残る”べく、投資の失敗事例の社内啓蒙に力を入れる伊藤忠
    【住友商事】
    リスクマネジメント専門組織を機能別に再編し、投融資案件における牽制機能や営業へのサポート機能を強化
    - 営業グループの新たな意思決定機関として「グループ経営会議」を新設し、多面的な案件評価を実施する住商
    【豊田通商】
    地政学リスクの高まりなど短・中長期的な事業環境の変化を念頭に、リスクアセットの計測や管理フレームワークの再設計を実施
    - 投資案件の評価目安を「使用資金コスト率」とし、案件ごとのROICの良し悪しと対比して議論する設計とした豊通

    「資料」
    表 大手商社のリスクマネジメント担当部署と主要リスク管理手法

    Spot
    ○25年度より傘下4社がワンチームとなりビジネスを推進する新体制に移行した丸紅I-DIGIOホールディングス

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    ☆三井物産、丸紅、双日の増加が目立った大手商社の新入社員数
    ☆サービス開始15周年を迎えた共通ポイント「Ponta」、各種イベントを開催

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