大手商社のコーポレート・ガバナンス体制(後)

社外取締役の増員や監査等委員会設置会社への移行が進む

    【三井物産】
    取締役会は社内取締役、社外取締役を同数に変更し、経営会議メンバーとしてジェネラル・カウンセルを設置
    - 取締役会と経営メンバーによるリーダーシップチームを峻別し、役割分担を明確にした三井物
    【丸紅】
    社外取締役の比率を過半数とし、経営における監査機能を強化
    - 監査役制度を採用し、取締役の職務遂行の監査や定例ミーティング、国内現場の視察・情報交換を実施する丸紅
    【住友商事】
    重要事項に関わる意思決定と執行の監督を担う取締役会の実効性強化を目的に、監査等委員会設置会社へ移行を発表
    - 監査等委員会設置会社への移行後、監査等委員会に取締役会の議決権を持つ委員を置く住商
    【双日】
    取締役会の過半数を独立社外取締役とし、議長も独立社外取締役が務める
    - 監査等委員会設置会社に移行したほか、監査等委員会の職務をサポートするシニア・オーディターを配置する双日

    「資料」
    表1 大手商社における取締役の推移
    表2 大手商社の経営機関・諮問機関

    Spot
    ○千葉県でAdvanced Air Mobilityの社会実装に向けた物流実証実験を行った住友商事

    Voice
    ☆丸紅が「第4回日経統合報告書アワード」総合グランプリを受賞 電子媒体読者への工夫が高評価
    ☆コンソーシアムリーダーとして京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業に参画する伊藤忠商事

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