DX組織や脱炭素関連取組の強化、CCS・CCUS事業、資産リサイクル加速など
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【今年1年の主な動き】
大型の資産売却が目立つとともに、DX推進組織の強化、サステナビリティの深化、カーボンクレジットビジネス、地域課題解決ビジネスなども進捗
【経営一般】
住商と双日が新たな中計をスタート、各社とも自己株式取得で株主還元を積極化
【役員人事】
住商と双日で新社長が就任、丸紅は社長交代を発表
【決算関連】
23年度決算は資源価格下落の中で7社中5社が過去2番目の利益を出し、24年度第2四半期も基礎収益力が向上し利益を稼ぐ
【食料】
消費需要鈍化による影響を受けるも事業売却やターンアラウンドが進む
【金属】
銅やリチウム、ニッケル、アルミなど資源権益の拡充が目立つ
【化学品】
ライフサイエンス、農業資材関連で投資案件がみられたほか、サーキュラーエコノミー構築に資する事業にも注力
【生活消費財】
繊維・アパレルでは国内市況回復受け堅調も、紙パルプ関連は販売不振などにより苦戦
【機械】
EV関連や自動運転、エアモビリティなど次世代モビリティ分野で新規ビジネスに着手
【エネルギー】
水素、アンモニア、バイオ燃料などの新エネルギー関連投資に加えて、CCS・CCUS関連案件も豊富
【金融・建設】
国内不動産事業は堅調に推移するも、一部で前年度一過性利益の反動が響く
【デジタル・ICT・その他】
拡大するDX需要を積極的に取り込むため、組織体制を整備するのみならず、ヘルスケア関連投資も活発
【ASEAN】
エネルギー分野における権益取得に加え、建機ビジネスや工業団地事業が進展
【米州】
米国では航空・建機、モビリティ、電力分野が好調で、中南米ではブラジル金属関連の出資が目立つ
【中国・南西アジア】
不動産不況や個人消費の低迷、設備投資の減少、過剰生産などが中国景気の下振れ要因となり、各社の投資も減少傾向
【欧州・中東・アフリカ】
再エネなど脱炭素投資に加え、船舶や建機分野における新規投資に注力
Spot
○丸紅新社長に92年入社の大本常務執行役員が就任、若い力で次の高みへと牽引
Voice
☆沖縄県石垣市でデマンド交通の社会実装に向けた実証運行を開始した丸紅
☆国産タマネギの通年供給を目指し大分県と連携協定を締結する双日