第2四半期決算特集① 大手商社の24年度第2四半期累計決算「連結損益計算書」分析

資源価格の下落で7社中4社減益も資産入替やターンアラウンドが利益貢献

    【三菱商事】
    ローソンの再評価益や豪州原料炭事業売却益などにより、過去最高益に迫る好決算
    【伊藤忠商事】
    非資源分野での盤石な収益基盤やターンアラウンド、資産入替により前年同期比で増益を果たす
    【三井物産】
    資源価格下落により減益も、エネルギーセグメントなどのアップサイド受け通期予想を200億円上方修正
    【住友商事】
    資源ビジネスは価格下落が影響するも、非資源ビジネスではリース事業や海外発電事業が堅調に推移
    【丸紅】
    資源価格下落などが響いたものの、船舶・航空、化学品、フォレストプロダクツなどは堅調で進捗も順調
    【豊田通商】
    メタル+(Plus)での増益や円安効果により過去最高益を更新
    【双日】
    当期利益は減益も航空・社会インフラ、エネルギー・ヘルスケアでビジネスが伸長し順調な進捗
    【業績見通し】
    地政学リスク、資源価格下落、米大統領選などを踏まえ各社見通しを据え置く中、三井物産のみが上方修正

    Spot
    ○全商社が期初予想を据え置いた大手商社の年間予想配当金
    「もったいないフルーツアクション」を始動させ、食品ロス削減に向けて取り組みを拡げるDole

    Voice
    ☆廃食油をSAF原料に活用する基本合意書をENEOSらと締結したエームサービス
    ☆救命講習推進の取り組みが評価され、東京消防庁から感謝状を贈呈された住友商事

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