商品部門特集⑫ 大手商社「エネルギー部門」の現状と今後の重点施策(後)

原油・ガス価格の下落で5社中3社が減益だった一方、新エネルギー関連案件が活発

    【三井物産】
    複数の連結子会社において資産除去債務取り崩し益を計上した一方、原油・ガス価格下落や減損損失の計上などが響き、減益
    - UAE・ルワイスLNGプロジェクトの最終投資決断を実行したほかマレーシア・日本間のCCSバリューチェーンを構築する三井物
    - UAEでクリーンアンモニア製造プラントの建設を開始した三井物のエネルギーソリューション本部
    - 米Terreva Renewablesへの出資やポルトガルGalpとの合弁会社の設立を通じて再生可能燃料の普及に貢献する三井物
    【住友商事】
    エネルギー市況下落やマダガスカルニッケル事業における多額の一過性損失が響いた旧資源・エネルギーセグメント
    - モザンビーク・水力発電プロジェクトや長崎県・洋上風力発電事業へ参画した住商
    - EII SBUで水素・アンモニアや蓄電池事業などを手掛ける住商
    - コーポレートPPAとして事業のほか、カーボンソリューションやCCS事業など環境負荷低減に資する住商
    【油価見通し】
    1社が価格上昇、3社が価格下落を予想する24年度原油価格見通し

    「資料」
    表1 大手商社「エネルギー部門」の24/3期連結業績
    表2 大手商社「エネルギー部門」の人員
    表3 大手商社「エネルギー部門」の主要な関係会社

    Spot
    ○九州大学跡地の再開発事業の優先交渉権を獲得し、ITを活用したスマートシティ構想の実現を目指す住友商事

    Voice
    ☆在日ブラジル人およびインドからの留学生を対象にした給付型大学奨学金制度創設を発表した三井物産
    ☆魚のへい死抑制に向けて、「ウルトラファインバブル」発生装置を苫小牧漁協の一次保管生簀に導入するJALUX

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