商品部門特集⑪ 大手商社「エネルギー部門」の現状と今後の重点施策(前)

原油・ガス価格の下落で5社中3社が減益だった一方、新エネルギー関連案件が活発

    【三菱商事】
    LNG販売事業の利益増加や受取配当金増加、海外事業投資先の清算益などが貢献し、大幅増益を達成した旧天然ガスグループ
    - ENEOSや韓国SK Innovationなどと水素案件を進めるほか、e-メタンの国際的アライアンスを設立した商事
    【丸紅】
    原油・ガス価格下落の影響を受けたものの、前年度の石油・ガス開発事業における一過性損失の反動等により増益を達成
    - 水素の地産地消型案件およびCCUS事業が移管され、事業領域を拡大した丸紅の新エネルギー開発推進部
    【伊藤忠商事】
    前期に好調だったエネルギートレーディング取引の反動などにより減益となったエネルギー部門
    - SAF利用促進プロジェクトを開始したほか、核融合(フュージョン)エネルギー関連企業へ投資した伊藤忠

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    ○着実な基礎営業CFの創出、資産リサイクルの高い進捗が目立った24 年度第1 四半期キャッシュ・フロー計算書

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    ☆「文化保全・継承」、「共生社会」、「自然・環境」の3つを柱とした新たな社会貢献活動方針を策定した丸紅
    ☆経済産業省・東京証券取引所が選出する「DX注目企業2024」に選ばれた双日

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