商品部門特集⑨ 大手商社「機械部門」の現状と今後の重点施策(前)

堅調な建機・航空市況に加え、資産売却益や円安が業績を押し上げた各社

    【三菱商事】
    保有船舶の売却益増加に加え、産業機械関連事業における堅調な市況環境を主因に増益となった旧産業インフラグループ
    - 前期の中国事業投資先における損失の反動や海外事業売却関連損益の計上を主因に増益となった商事のモビリティグループ
    - 米国の分散型太陽光発電事業会社の一部持分売却を主因に大幅な増益を達成した商事の電力ソリューショングループ
    【三井物産】
    資産リサイクル益に加え、産機・建機の販売好調や船舶の取扱増などで大幅増益を達成した機械・インフラセグメント
    - インドにおけるEV事業やニュージーランドのICT施工ソリューション事業に出資した三井物
    【伊藤忠商事】
    自動車事業の販売好調や北米電力事業における再エネ開発資産売却益などを主因に過去最高益を更新した機械カンパニー
    - 北米で再エネファンドを設立し、総事業規模約20億ドルを目指す伊藤忠
    - 日立建機やオランダのESSメーカーと共に、欧州で建設現場向け可搬式充電設備事業を推進する伊藤忠
    【丸紅】
    海外発電事業が大幅増益を達成したほか、英国のSmartest Energyが好調を維持した電力本部
    - 海外インフラ案件における一過性利益を主因に増益となった丸紅のインフラプロジェクト本部
    - 市況悪化による船舶保有運航事業の減益の中、航空・船舶業界を取り巻く環境変化を機会と捉えて積極投資を実行した丸紅の航空・船舶本部
    - 新興国を中心とした建設機械事業の好調な推移により過去最高水準の利益となった丸紅の建機・産機・モビリティ本部

    Spot
    ○ITOCHU SDGs STUDIOが伊藤忠のSDGsの取り組みを紹介する『地球のあした観測所』を開催

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    ☆製造現場における産業用ロボットの自律化を推進するリンクウィズに出資した丸紅ベンチャーズ
    ☆アフリカ事業と再エネ事業をテーマにした新CMを公開した豊田通商

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