商品部門特集⑥ 大手商社「化学品部門」の現状と今後の重点施策(後)

前年度における化学品市況高騰の反動や中国市場の不振などで7社中5社が減益

    【伊藤忠商事】
    前年度における化学品市況高騰からの反動や需要低迷に苦しんだものの、主要事業会社の堅調な推移が増益に貢献した化学品部門
    - 電力トレード、蓄電池、再エネという3本柱が着実に成長する伊藤忠の電力・環境ソリューション部門
    - 分散型電源事業においてTRENDEの連結子会社化や豪州UONとの戦略的資本業務提携の締結を実施した伊藤忠
    【豊田通商】
    エレクトロニクス事業や自動車材料事業における自動車生産関連の取扱増加等で増益を達成した旧化学品・エレクトロニクス本部
    - アルミサッシスクラップの水平リサイクルや車載用リチウムイオン電池の新たなリサイクル技術の確立を目指す豊通
    【三井物産】
    大阪府や福島県、北海道でアンモニア供給拠点の構築を図ったベーシックマテリアルズ本部
    - 米国化粧品事業や東南アジア森林資源ファンドへ出資したパフォーマンスマテリアルズ本部
    - シンガポール漢方薬企業の株式取得や米国再生農業事業への出資が注目されるニュートリション・アグリカルチャー本部

    「資料」
    表1 大手商社「化学品部門」の24/3期連結業績
    表2 大手商社「化学品部門」の人員
    表3 大手商社「化学品部門」の主要な関係会社

    Spot
    ○豊田通商がフロアを超えて社員の交流を図るイベントを試験的に開催

    Voice
    ☆円安や中国経済、株式分割などについて質問がなされた大手商社の24年定時株主総会
    ☆内閣府スーパーシティ構想調査事業における生成AI活用に参画したエムシーデジタル

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