商品部門特集③ 大手商社「化学品部門」の現状と今後の重点施策(前)

農業資材の需要増加やエレクトロニクス事業の好調で7社中6社が増益に

    【丸紅】
    肥料や石油化学品などの市況悪化により減益を強いられたアグリ事業本部および化学品本部
    - Helena Agri-Enterprisesの増益があったものの、肥料価格の下落により減益だった丸紅のアグリ事業本部
    - 市況悪化に伴う石油化学品取引における減益および飼料添加剤事業の減益がみられた丸紅の化学品本部
    - 世界初となるバイオ燃料によるエチレン船の航海実施など環境負荷低減に資する新規案件を多く進めた丸紅
    【豊田通商】
    エレクトロニクス事業の取扱増加および化学品事業における市況の上昇で増益を達成した化学品・エレクトロニクス本部
    - 国内最大級のプラスチックリサイクル工場であるプラニック御前崎工場が本格稼働を開始した豊通
    【三菱商事】
    化学品製造事業における繰延税金負債の取崩益を計上したことなどから増益となった旧石油・化学ソリューショングループ
    - NESTE、出光興産、奇美実業とバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築する商事
    【双日】
    化学品全般の市況上昇および各事業会社の収益改善、化学品トレードの好調などにより2年連続で過去最高益を更新した化学本部
    - 豪ライナス社へ追加出資を行い、重希土類の日本向け供給契約を結んだほか、双日プラネットらと環境関連案件を進める双日

    「資料」
    図 丸紅「Blue Visby SolutionによるCO₂削減シミュレーションの結果」

    Spot
    ○eVTOL型ドローンにより、血液製剤の輸送に関する実証実験を実施した伊藤忠商事

    Voice
    ☆三井物産やドットミーによる『粥粥好日』がマーケティング大賞・準グランプリを受賞
    ☆伊豆半島で「ユーラスエナジーカップ2023 天城アタック35」が開催

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