大手商社のリスクマネジメント体制(前)

失敗事例の共有や意思決定の迅速化を通じて、不確実事象へ対応する各社

    ◇SDGsやESG経営の重要性の高まりを踏まえ、「環境・社会リスク」を主要リスクに追加した伊藤忠商事
    ◇業種別のハードルレートを細分化し、きめ細かい投資判断につなげている伊藤忠
    ◇リスクマネジメント部に「事業プロジェクト管理課」を新設し、PMI支援体制を強化した丸紅
    ◇グループCEOや本部長の決裁権限を引き上げ、スピード感のある意思決定を推進する丸紅
    ◇外部格付機関の計測手法を参照し、リスク計測の手法を見直した丸紅
    ◇規律の徹底と投資パフォーマンス連動報酬の導入を通じ、投資案件の絞り込みを強化した住友商事
    ◇「グループマネジメントポリシー」を通じ、グループ経営の考え方を投資先と共有・実践する住商
    ◇カントリーエクスポージャーの定義を連結総資産等の合計に改めた住商

    「資料」
    図1 伊藤忠商事・リスクアセットとリスクバッファーの状況
    図2 丸紅のリスクマネジメントの全体像
    図3 住友商事・投資リスク管理フレームワーク

    Spot
    ○ 企業・自治体向けにCO2排出量可視化・削減クラウドサービスを開始した三井物産

    Voice
    ☆ 遠隔操作ロボットであるアバターの社会実装に向けて、大分県と連携した双日九州
    ☆ 全体数が微減した一方、女性比率が向上した大手商社の22年度新入社員採用実績

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