大手商社の「水産ビジネス」

サーモンの陸上養殖事業などを通じて、持続可能な水産資源の利用に注力する各社

    ◇鮭鱒養殖の生産・調達事業を基盤としたグローバルセールスを武器に、水産タンパク源の安定供給を図る三菱商事
    ◇Cermaq Groupにおける天災や病害、市況変動といったリスクへの耐性強化を通じ、ボラティリティ低減を目指す商事
    ◇マーケットインの視点に基づき、原料マグロのトレードやツナ缶・ペットフードの製造・販売を推進する伊藤忠商事
    ◇MSC漁業認証取得や一本釣り原料の拡大など、持続可能な水産資源の利用・調達に向けた取り組みを加速させる伊藤忠
    ◇サステナブルなサーモンの取扱拡大に加え、市場ニーズを満たす加工品の製造に取り組む丸紅
    ◇水産加工食品会社 マリンフーズの全株式取得に合意し、アジアや北米などで海外展開の強化・拡大を図る双日
    ◇「SCSA認証」魚の肥育・販売など、持続可能な食料システムの構築に向けた取り組みを推進する双日
    ◇サステナブルなサーモンおよびエビ養殖のインテグレート型事業に注力する三井物産
    ◇完全養殖によるクロマグロ養殖事業の推進を通じ、持続可能な水産資源の供給に取り組む豊田通商
    ◇米国の培養魚肉スタートアップへの出資を通じ、プロテインクライシスに対応する住友商事

    「資料」
    図1 ベニレイの商流・物流システム
    図2 マリンフーズの主な取扱製品
    図3 東邦物産の再編
    表 大手商社における水産ビジネスの組織体制・事業会社・特徴

    Spot
    ○ 三菱商事と三井物産で大幅な入れ替えがあり、住友商事の次期社長候補も注目される22年度の役員人事

    Voice
    ☆ 処方薬配送サービスの実証実験を開始した住友商事グループのトモズ
    ☆ ネクスティ エレクトロニクス提供の水素燃料電池スタックを搭載したドローンが国内初飛行に成功

Information