商品部門特集⑧ 大手商社
「化学品部門」の活動状況と今後の重点施策
トレードは伸び悩んだが、事業会社の貢献で上位商社はほぼ想定通りに推移
◇ サウディ石油化学の貢献で純利益300億円を突破した三菱商事の化学品グループ
◇ 規模拡大を踏まえ新本部を設立し、本部経営機能を強化する商事
◇ 減損がなくなり本来の収益力を取り戻した三井物産の化学品セグメント
◇ リン鉱床開発や雲天化集団との提携など肥料ビジネスへの取り組みが目立つ物産
◇ シーアイ化成の取込利益増加などで純利益が倍増した伊藤忠商事の化学品部門
◇ 資源や部材事業に参入しリチウムイオン電池のバリューチェーンを構築する伊藤忠
◇ 単体の苦戦を事業会社の健闘でカバーした丸紅の化学品部門
◇ 事業投資も視野に入れ、石油化学、農業、無機鉱物資源分野に取り組む丸紅
◇ 硫酸トレードの不調で赤字となった住友商事の化学品・エレクトロニクスセグメント
◇ 中・下流から上流へ、より収益性が高いものへのシフトを鮮明にする住商
◇ メタノール事業などの低迷で利益が半減した双日の化学品・機能素材部門
◇ 市況変化のスピードに対応するための機能強化を図る双日
◇ 市況低迷で各事業が総じて伸び悩んだ豊田通商のエネルギー・化学品本部
◇ 新たに「新興国」をキーワードに掲げ、インドやアジア、中国などに注力する豊通