商品部門特集⑨
大手商社「エネルギー部門」の現状と今後の重点施策
油価下落により一過性損失の計上を強いられるなど苦戦が目立った各社
◇油価下落に伴うLNG関連事業の減益や北米シェールガス事業における一過性損失などで減益となった三菱商事
◇キャメロンLNGの第2系列、第3系列が生産を開始した商事
◇トレーディングが好調で売上総利益を伸ばした一方、油価下落による一過性損失等で減益を強いられた三井物産
◇ロシアArctic LNG2のFIDを行ったほか、Tempa Rossa油田およびGreater Enfield油田が生産を開始した三井物
◇新組織として次世代電力、新エネルギー、次世代モビリティ関連などを手掛ける三井物のエネルギーソリューション本部
◇一過性利益の反動により減益だったが、トレーディングや各権益の順調な操業により実態純利益は堅調に推移した伊藤忠商事
◇伊藤忠エネクスと協働でアンモニア燃料の船舶開発やサプライチェーン構築を推進する伊藤忠
◇油価急落等により約△1300億円の大型減損を余儀なくされ、大幅な赤字決算を強いられた丸紅
◇資源価格の下落や一過性損失の計上が響き減益を余儀なくされた住友商事
◇石炭およびマンガン鉱石価格下落の一方で、鉄鉱石価格上昇によりブラジル鉄鉱石事業が増益を達成した住商
◇コーブポイントLNGプロジェクトや天然ガストレード事業が安定的に推移した住商
◇水素関連の進捗のほか、ブラジル沖Marlim鉱区向けFPSO保有・傭船事業などが注目される住商
◇新型コロナウイルス流行により、前年から大きく下落した額を予想する20年度原油価格見通し